スポーツ外科治療
スポーツ外科治療について
スポーツ外傷は運動中に起こる打撲・捻挫(ねんざ)などの怪我のことをいいます。
- 【主なスポーツ外傷】
- ●打撲・捻挫
- ●肉離れ・腱断裂
- ●骨折・脱臼
- ●靱帯損傷
- ●疲労骨折
これらの怪我は、応急処置で早急な対応を必要とすることが多く、トレーナーや救護担当者による初期治療が大変重要になります。

各部位の捻挫
捻挫とは、スポーツのほか転んだりした時に不自然な形にひねることで、靱帯や腱、軟骨などが無理やり引き伸ばされるなどして、傷ついてしまう怪我のことです。
どこの関節にも起こる可能性があり、特に足首や指などに多くみられ、突き指も捻挫(ねんざ)の一種です。
靱帯の傷つき具合によって、以下のような3つのレベルに分けられます。
[1度]軽症…痛みも腫れも軽い状態(靱帯が一時的に伸びているなど)
[2度]中等症…靭帯が部分的に切れている状態
[3度]重症…靭帯が切れている(靱帯断裂)、関節が不安定な状態
●捻挫の治療法
捻挫した場合、直後から2~3日は下記のRICE処置を行うことをおすすめします。
- ■Rest(安静)…患部をできるだけ動かさない
- ■Ice(冷却)…患部を冷やし血管を収縮させ、腫れや熱感を最小限に抑える
- ■Compression(圧迫)…患部を適度に圧迫して、腫れや炎症を抑える
- ■Elevation(挙上)…患部を心臓よりも高い位置に置き、腫れ・炎症を抑える
腫れや炎症症状が治まってきたら超音波やマイクロ波、ホットパックなどの温熱療法で患部を温め治癒を促進します。
肉離れ
肉離れとは、スポーツや重労働などで強い力がかかった際に、筋肉が耐え切れずに筋線維が断裂することをいいます。
主な原因に筋肉の疲労・筋肉が固くなっている・運動前のストレッチが不十分だったなどが挙げられ、短距離走・サッカー・バスケットボール・テニスなど瞬発力を要するスポーツをしている人に多い怪我です。
ふくらはぎ・太ももの裏(ハムストリング)・太ももの表側(大腿四頭筋)といった筋肉で起こりやすく、主な症状は筋肉の線維が切れた部分に起こる内出血や、歩くことも困難なほどの痛み、断裂した筋肉の部位によっては立ち上がることすらできない場合もあります。
●肉離れの治療法
肉離れを治療する際は、一般的に保存的療法を行います。
損傷したところを1~2日目は冷やし、弾性包帯を使用して圧迫固定します。
そして、損傷してから3~5日間ほど経過したら、損傷した箇所を温めます。
個人によって違いますが、ストレッチしても痛みを感じない段階になれば、筋トレやストレッチなどのリハビリをスタートし、無理なくリハビリも行えるようになった時からランニングなどを軽くスタートさせ、少しずつ運動ができるようにしていきましょう。
野球肘・野球肩
野球肘とは、ボールなどを投げた際に負荷がかり、肘周りの筋肉や腱、靭帯を痛めてしまう症状のことで、野球だけでなく、ゴルフやテニスなどの競技でも起こり得る症状です。
また野球肩とは、特にピッチャーの人に多く見られ、「投げ過ぎや間違えた投げ方で投げ続ける」「急に投げてしまう」などの原因で筋肉や靱帯を痛めてしまうことです。
症状は、
- ・手を挙げるだけで痛い
- ・ボールを投げると痛い
- ・特定の動作の時に痛む
などがあります。
●野球肘・野球肩の治療法
まずは肩・肘のどの部分を痛めているか検査を行います。
痛めている部分に電気治療を施し、その後手技にて治療します。
肩や肘の経過を見ながら運動療法やトレーニング・ストレッチを行っていきます。
シンスプリント
シンスプリントとは、陸上競技やバスケットボールなど、走る量の多いスポーツの選手に多く見られる怪我です。
体力や筋力以上の練習を行ったり、足に合っていない靴の使用、硬い地面での練習を行ったりすることなどで、骨膜への負担が増え、炎症を起こします。
過労性脛骨骨膜炎・過労性脛部痛・脛骨内側症候群などとも呼ばれ、運動の時や運動後にふくらはぎの内側・脛骨(すねの骨)の内側に慢性的な痛みが起こる症状です。
●シンスプリントの対処法
シンスプリントは軽い段階で治療・休養を行うことが大切です。
競技に支障が出ないレベルで治療を開始できればベストですが、炎症が強い場合には練習を中止しなければならないケースもあります。
対策として、入念なストレッチ・練習後のアイシング・入念なウォーミングアップが大切になってきます。
「筋力や持久力に対して練習量が多い」「足関節の柔軟性が低下している」「偏平足」「硬い地面や斜めに傾いた地面を走るなど練習環境が整っていない」「成長期で急激に身長が伸びている」などの方は、より入念に上記の対策をおすすめしています。